ご覧くださいまして、ありがとうございます。
先日、久しぶりに顔を見せてくれた大学生G君について書きます。
お母さんと一緒に相談にいらしたのが、小学生のころですから、長い
お付き合いになります。
彼は、学校が終わると習い事の予定が、日曜日以外埋まっている状況でした。
習い事は、スポーツと塾でした。成長と共に自我が芽生えますから、反発もあります。
この反発を、父親の価値観で抑えてしまい、彼は話をしなくなりました。
何を言っても自分の意見は否定されて聞いてもらえないのだから、言っても無駄と感じ、
父親と関わりを持つことがなくなりました。この頃ご相談にみえました。
否定をされて、意見や気持ちに寄り添ってもらえなければ、心を閉ざします。
自分の気持ちを伝える事一つにしても自身を無くして、言葉にできなくなります。
考える事もしなくなるのです。全て、無意味だと諦めてしまうのです。
彼の心を取り戻すために、数年間ヒーリングを行ってきました。
父親の協力は得られないので、お母さんに関わり方や過ごし方、やるべきこと、やってはいけない事
を細かくお伝えして過ごしていただきました。
繊細なお子さんは、感性も豊かですが霊感も強く人間関係にも苦しまれる事も多いのです。
G君は、学校の人間関係だけでなく、家でも父親との関係に苦しみ、何処にも居場所がなかったのです。小学生の子供が、この状況に耐えている事がどれだけ苦しいことだったか……。
大人は、自分の判断で辞めたり、去ることができます。
子供には、やめる事をさせず、継続させようとする考えの大人もいるようです。
考え方は、人の数だけ違います。大切なことは、目の前の子供が何を求めて、何を訴えているのか子供の声をよく聴いてほしいのです。今、起きている問題は、お子さんからのSOSです。
G君は、長い間、自分を変えようとお母さんと一緒に私の所へ通ってくれました。
G君が自分の気持ちや、興味のあることを見つけて挑戦したいと言えるまで数年かかりました。
今は学びたい事、憧れの職業も明確にすることが出来るようになりました。
現在は、夢をかなえる為に、アルバイトをしながら勉学も頑張っているとの事です。
久しぶりに聴いたその声は、明るく力強くなっていました。
「僕は、今が一番自分らしくいられる。やってみたいと思う事が増えたんでんす。」と
笑顔で伝えてくれた言葉は、とても嬉しく忘れる事のない、宝の言葉です。
G君は自分の居場所を見つける事ができたのです。
彼の背中を見送っている時、「もう、大丈夫だね」と心の中で声をかけました。
逃げる事は、負けではありません。
心を守ってください。
心を守る護符もございます。
少しでも、お力になれたらと思います。
本日もありがとうございました。
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